#18 Oリングの画像選別プロジェクト


Date:

July 11, 21

在弊社で追いかけている選別案件の1つがOリング。
自動車・航空・半導体をはじめ、油圧・空圧機器などあらゆる産業に使用されてます。

 

日系のH社様からのご依頼で全数検査にチャレンジしていますが、
車のアシストグリップやダッシュボードの開閉に使用されるOリングらしく
密閉機構に影響するバリとクラック(割れ・欠け)の不良を検出する必要があります。
現在月間320万個もの数量を独自の選別機と目視の両方でこなしているというから驚きです。


 

判定項目自体は難易度は高くない

バリとクラックの判定自体は、カメラ(上カメラ2機で、下カメラ1機、横カメラ1機)と照明の設定さえ
調整出来たら難易度はそれほど高くはありません。ただ、問題はワークサイズとラバー特性。
H社の製品は外径7~10㎜で厚さは1㎜程度、吹けば飛んでく軽さで員数管理とハンドリングにもひと苦労。
そしてゴム製品は金属部品と違って粘着質でもあるので、パーツフィーダーや供給レール部分が汚れていると
ホコリや粉塵など余計な異物を検査機まで連れてきます。これら小さなゴミやホコリが付着してしまうだけでも
画像検査でNG判定の比率が大幅に上がることに。
自動選別機のクリーンレベルも検査効率に大きく影響する、何とも軽くて繊細な製品です。
普段、重くて大雑把な金属部品を扱う我々にとっては色々と学びの多い選別プロジェクトとなってます。
 
Oリング検査を行う際の作業手順書やワークの供給速度、NG比率のコントロールなど
まだまだ課題はありますが、一先ず、画像選別自体の目処はたったので道具立てして8月頃から量産検査に入る予定です。
 
このようにご相談を頂いた時点で実績がなくともお客さんの困り事を起点に、
一緒に最善の解決策を模索しスピード感を持って対応していくことも弊社の役割と捉えています。
 

Oリング専用の検査器

湾の画像検査器の老舗の1つCCT社には、Oリング検査専用の設備もございます。
+/- 1 pixelの繰り返し精度で外径、内径、真円度、円筒度、バリ、クラック等の判定が可能です。
 



外径サイズ35mm迄測定が可能です。
機構は2層式構造で1層目はベルト式で外観のNGと異品を判定し
その後、2層目でOリングを反転させてグラステーブルに誘導、寸法、バリ、変形を判定します。
サイクルタイムはapprox. 200-250pcs/分程度、
弊社もOリング選別が広がっていったら1台欲しいと思っています。
 
いかがでしたでしょうか?
今回はOリングの画像選別案件を紹介しました。
その他のラバー製品等、画像選別依頼に関して
ご質問・ご相談があれば、お気軽にお問合わせください。
 
それでは、今週も素敵な1週間にしていきましょうね♪

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