0(ゼロ)ppmは、タイの品質管理のスタンダードへ! ~NG品を100万個分の1も出さない「全数検査」~


Date:

August 25, 20

0(ゼロ)ppmは、タイの品質管理のスタンダードへ! ~NG品を100万個分の1も出さない「全数検査」~



30/04/2020
サムライアジア編集部
 

(左)大石 修寛 NOBUHIRO OISHI / Managing Director
(右)原 広行 HIROYUKI HARA / Chairman

 

「ジャパン・クオリティーと賞賛される製品とは、構成する精密部品のひとつひとつが高品質であること。お客様に納品するパーツに、たった1個でも不適合部品(NG品)が混入してはならない。」
6年以上も前から「全数検査」の重要性に着目し、100万個に1個のNG品も出さない「0(ゼロ)ppm」の検査システムを開発・完成させた、ナノ精密(NANO SEIMITSU CO., LTD.)の原会長と大石社長にお話をうかがった。


▲UAZNCの自動選別標準機に部品供給をしていくパーツフィーダー(標準装備品)

 

NGゼロは当たり前の時代が到来! 全数検査機の必要性とは!?

ナノ精密が扱っている検査機の大半は、中国製や台湾製。
なぜ日本製がないのか? 
日本製は台湾や中国製の機械より優れているはずではないか? 
「よくお客様に質問される」と話す大石社長。
それには理由があった。
日本では、昔から「品質管理は自工程管理で完結」という考え方だった。
NG部品を作らない製造過程に絶対の自信を持っていた。
一方で、当時国内需要がなく、作った部品をヨーロッパやアメリカに輸出していたのが台湾と中国だった。
NG部品の混入は会社倒産にもつながる、あってはならないこと。
日本に比べて検査機器が進化し、高性能になるのは、当然の成り行きだ。


▲寸法系(上、下、横から)3つ 外観系(360°)4つの計7つのCCDカメラを持つ標準機

 

寸法検査・組織検査・外観検査に優れた選別機の組み合わせで 0 ppmが可能に!

人の手による100万個の全数検査は容易ではない。
当然ながらNG品を見つけることは不可能に近い。
製造の品質が格段に上がった現在でも、100万個に1個か2個のNGが出てしまう。
それは、全数検査ではなく、抜き取り検査で対応しているからだという。
しかし、ナノ精密では、6年以上前から全数検査に取り組んできた。
「寸法も検査したい」、「硬度などの組織も検査したい」、そして「外観も自動選別をしたい」など、顧客の要求は多岐に渡る。
ナノ精密は、その要求に充実の製品ラインアップで応える。

▲UAZNC, VIZION 社の標準自動選別機(計7台所有)

 

ナノ精密の製品ラインアップ

■高速で寸法選別ができる UAZNC(ユーエージンク)岳展

7つのCCDカメラを使い、分速300個以上の寸法選別、ミックス、変形部品の検出、外観の傷も選別できる。
標準機は価格を抑えている。

■非接触・非破壊で組織選別ができる日本製 FTS - eddy1(エディーワン)

外観からはNGかわからない部品を検査する。
「顧客に納入した後でリコールが起こってしまう」などの問題を未然に防ぐ。

■外観半自動検査機 DECSYS(デクシス)

細かい擦り傷や打痕を自動検査する機器。
人の目とは異なり、一定基準で判定を行なう。
異なる光条件の最大8つのラインからスキャンデータを取り込み、傷や打痕、汚れなどの欠陥を最小0.2mm角のレベルで検出する。

 
■自動選別装置メーカー NAIDE(ナイデ)

自動機メーカーと組んで、顧客のあらゆる要望を叶える専用機の提案を行なう会社。ノウハウが詰まった提案力と価格競争力が大きな魅力。


■製造管理システム LINE QC SPECIALIST

製造工程内でNG部品を出さないための、新開発システム!
製造部が決めたルールをソフトウェアが監視し、測定機を扱うラインQCスタッフに適切な指示を与える。
 


顧客は、「全数NG品なし」を保証したシステムを求めているが、それに応えられる業者は、タイにも日本にもほとんど存在しない。
ナノ精密が提案する「自動選別検査システム」は、「0(ゼロ)ppm」を実現し、製造業界にワンランク上の品質向上をもたらす。