Date:
January 04, 23
新年、明けましておめでとうございます。
皆様のご支援の元昨年も苦しいながら存続、僅かながらの発展をさせて頂きました。
心より御礼申し上げます。
本年も皆で力を合わせ、我々の目指す理想に向けて邁進して参ります。
何卒ご支援、ご鞭撻をよろしくお願いいたします。
■LINE QC SPECIALIST
昨年は、自動選別事業での品質保証提案だけではない、製造現場で不具合品の発生を極力防ぐ
ための総合監視システム及び本質的な品質改善を行っていく為のビッグデータを使った分析ソフト
LINE QC SPECIALIST & MSA の開発、販売、サービスを主目的にした新会社
FNS SOLUTIONS CO.,LTD の業務を本格稼働致しました。
まず客先に不具合品を一品も出荷しない為の自動選別でZERO PPMの実現。
次に工程内不良そのものを防いでいくための様々な取り組みをサポートしていきたいという理想が
小さいながらも実現出来ました。
まだまだ知名度も低く、正直なところ思った何倍も販売に手間が掛かる製品ですが、必ず品質改善
のお役に立てるという信念を持って、拡販、普及活動を本年も継続、強化して参ります。
■高速自動選別機と技術革新
自動選別事業におきましてもKEYENCE TM-X5065を台湾のVIZION 社と共同で標準機のオプション
として追加した新たな標準機を開発いたしました。
今までの標準機では百万画素のカメラを使用しても寸法公差で70-80 um 程度の公差品までしか
高速選別が出来ませんでした。これは1画素の大きさの最小サイズが数ミクロンとなっていた為です。
例えば10umしか公差の無い製品を選別するためには少なくとも1umが正確に測定出来ること、
最低10目盛り以上で測定していくことが必須です。
その為には理論上の画素数は1um以下が求められます。(出来れば0.1-0.5umが欲しい)
ドイツ製のバスラーやその他のメジャープレーヤーのどのカメラでも1um以下の画素数カメラは存在していません。ですので結果的にカメラで選別出来る製品の限界公差は70-80umのレンジ公差品というのが最新機
CCD カメラ標準選別機であっても限界なのです。
確かに選別対象品がボルトやナットという冷間鍛造、圧造、ヘッダー品であれば十分な精度と言える
かも知れませんが、私共が運営している精密金属シャフト工場のFORTUNE CROSS 社では切削品、
研磨加工品を加工しており、精度は10umを切る製品が大半を占めています。
切削品、研磨品であっても対応できる為にはカメラだけではなく、レーザーも装備して、ソフトウェアー
上で同期化させることでカメラとレーザー測定の複合機を作る必要がありました。
また排出口では選別後の傷つき防止策を別途開発し、切削品、研磨品も高速自動選別が出来る設備を
フルセットでご提供できるようになっています。
カメラによる自動選別ではより外観検査能力の向上がテーマになっています。
従来の高速自動選別機は外観検査はほぼ出来ないと諦め、寸法検査で置き換えられる項目のみ
外観検査も少し対応していくような対応でしたが、外観検査の需要、要望は大変多く、その要望を
叶えるような標準機が出始めており、弊社はUAZNC(岳展)の標準機を取り扱うようになりました。
7つカメラ仕様(3つは寸法、4つが外観選別に対応)を標準機として開発していた為です。
現在では内径、外径360度を見るための特殊レンズ仕様を追加した8カメラ仕様の標準機を用意
して外観の鍔の先に亀裂を見たり、内径タップの傷を見たりと大きな進化を遂げつつあります。
この8つカメラ仕様の標準機はNANO SORTING HOUSE に配備済ですので、
ぜひご覧になって頂きたく、ご来場をお待ちしております。
UAZNC ではAI ソフトの開発を強化中で、今までは判定できなかったものが判定できるように
なる可能性を大いに秘めています。
我々NANO SEIMITSUもUAZNCと一緒にAI ソフトのテスト、開発サポートを積極的に行って参ります。
■Oリングの自動選別
また昨年末にゴム製品で大量に使われていますO RINGの自動選別機を選別ハウスに導入済です。
今月から自動選別サービスの請け負いを開始して参ります。
ボルト、ナットのみ=>切削、研磨金属製品も選別可=>ゴム、プラスティック製品の自動選別
と対象品を拡充していき、より多くの方、マーケットに使って頂けるように対応幅を広げて参ります。
■外観自動検査機
現在外観検査に特化して、その分野のリーディングカンパニーのDECSYS に加え東芝さんのAI
カメラの部署とも新たな取り組みを始めています。
現行の弊社の標準機では対応出来ていないちょっと大き目なプレス品のような製品の表、裏、
側面4面 合計6面の外観検査が出来るような標準機を東芝さんとインドの自動機メーカーと組んで開発中です。
(コンセプトは半自動で良いので価格が安く、外観の自動判定、正しい排出が出来る標準機です)
S.M.L サイズの標準機を用意して、幅広い用途にご使用して頂けるように準備を進めています。
今年のSUBCON の展示会に出展すべく準備を進めています。
■ファスナー部品販売
ファスナー部品も新規の調達を強化、必要であれば選別ハウスを活用、品質保証をした上での
お客さんへの出荷等を今後強化して参ります。
FORTUNE CROSS においては販売強化、コスト低減、品質向上の為の取り組みを実施して
参ります。今期は多くの新規立ち上げ製品を抱えており、そのスムースな立ち上げ、コスト
低減にはLINE QCの活用 や自動選別機能の強化が必須となります。
量産生産工場を持っているある種苦しみがNANOの製品開発意欲を湧き起こしてくれている
と言っても過言ではありません。
量産工場の持つ共通の苦しみを共有できるからこそ、本当に必要な物、サービスが提供できる
という強みを生かしNANO 自身の成長とFORTUNE CROSS の業績への貢献にしていきたいと思います。
■スタッフ・チーム・パートナーとの連携強化
参加メンバーのレベルアップも欠かせません。
より自動化に要望に応えられるような人財の育成、新しいより強いパートナーとの協業など
を通して、より完成度の高い、でもコスト競争力のある製品、サービスを提供できる企業に
なっていきたいと願います。
■さいごに
昨期はTRIGOさんとの協業でラヨン地区に選別ハウスを出すことが出来ました。
設備の稼働が充分に出来るように営業サポートを強化して参ります。
インドネシアのPT RHEIMA AUTOPRESISI のサポート、ベトナムでも新規選別ハウスの立ち
上げが出来るかも知れません。インドでも主要顧客がもしインドで現地法人を設立する
場合は品質保証面のサポートを弊社へ任せて頂けるという話も頂いています。
それぞれのお客様が本当に必要としているものを出来る限りの普及価格で提供できる標準機の
開発を強化しながら沢山の潜在需要をしっかり掘り起こし、量産工場に取って必須となってくる
自動選別、品質改善というフィールドでNANOが多くのお客様に役立てるようになるように努力を
続けて参りたいと思います。
今後共ご支援、ご協力、ご要望を何卒よろしくお願い致します。
NANO SEIMITSU
代表 大石 修寛
皆様のご支援の元昨年も苦しいながら存続、僅かながらの発展をさせて頂きました。
心より御礼申し上げます。
本年も皆で力を合わせ、我々の目指す理想に向けて邁進して参ります。
何卒ご支援、ご鞭撻をよろしくお願いいたします。
■LINE QC SPECIALIST
昨年は、自動選別事業での品質保証提案だけではない、製造現場で不具合品の発生を極力防ぐ
ための総合監視システム及び本質的な品質改善を行っていく為のビッグデータを使った分析ソフト
LINE QC SPECIALIST & MSA の開発、販売、サービスを主目的にした新会社
FNS SOLUTIONS CO.,LTD の業務を本格稼働致しました。
まず客先に不具合品を一品も出荷しない為の自動選別でZERO PPMの実現。
次に工程内不良そのものを防いでいくための様々な取り組みをサポートしていきたいという理想が
小さいながらも実現出来ました。
まだまだ知名度も低く、正直なところ思った何倍も販売に手間が掛かる製品ですが、必ず品質改善
のお役に立てるという信念を持って、拡販、普及活動を本年も継続、強化して参ります。
■高速自動選別機と技術革新
自動選別事業におきましてもKEYENCE TM-X5065を台湾のVIZION 社と共同で標準機のオプション
として追加した新たな標準機を開発いたしました。
今までの標準機では百万画素のカメラを使用しても寸法公差で70-80 um 程度の公差品までしか
高速選別が出来ませんでした。これは1画素の大きさの最小サイズが数ミクロンとなっていた為です。
例えば10umしか公差の無い製品を選別するためには少なくとも1umが正確に測定出来ること、
最低10目盛り以上で測定していくことが必須です。
その為には理論上の画素数は1um以下が求められます。(出来れば0.1-0.5umが欲しい)
ドイツ製のバスラーやその他のメジャープレーヤーのどのカメラでも1um以下の画素数カメラは存在していません。ですので結果的にカメラで選別出来る製品の限界公差は70-80umのレンジ公差品というのが最新機
CCD カメラ標準選別機であっても限界なのです。
確かに選別対象品がボルトやナットという冷間鍛造、圧造、ヘッダー品であれば十分な精度と言える
かも知れませんが、私共が運営している精密金属シャフト工場のFORTUNE CROSS 社では切削品、
研磨加工品を加工しており、精度は10umを切る製品が大半を占めています。
切削品、研磨品であっても対応できる為にはカメラだけではなく、レーザーも装備して、ソフトウェアー
上で同期化させることでカメラとレーザー測定の複合機を作る必要がありました。
また排出口では選別後の傷つき防止策を別途開発し、切削品、研磨品も高速自動選別が出来る設備を
フルセットでご提供できるようになっています。
カメラによる自動選別ではより外観検査能力の向上がテーマになっています。
従来の高速自動選別機は外観検査はほぼ出来ないと諦め、寸法検査で置き換えられる項目のみ
外観検査も少し対応していくような対応でしたが、外観検査の需要、要望は大変多く、その要望を
叶えるような標準機が出始めており、弊社はUAZNC(岳展)の標準機を取り扱うようになりました。
7つカメラ仕様(3つは寸法、4つが外観選別に対応)を標準機として開発していた為です。
現在では内径、外径360度を見るための特殊レンズ仕様を追加した8カメラ仕様の標準機を用意
して外観の鍔の先に亀裂を見たり、内径タップの傷を見たりと大きな進化を遂げつつあります。
この8つカメラ仕様の標準機はNANO SORTING HOUSE に配備済ですので、
ぜひご覧になって頂きたく、ご来場をお待ちしております。
UAZNC ではAI ソフトの開発を強化中で、今までは判定できなかったものが判定できるように
なる可能性を大いに秘めています。
我々NANO SEIMITSUもUAZNCと一緒にAI ソフトのテスト、開発サポートを積極的に行って参ります。
■Oリングの自動選別
また昨年末にゴム製品で大量に使われていますO RINGの自動選別機を選別ハウスに導入済です。
今月から自動選別サービスの請け負いを開始して参ります。
ボルト、ナットのみ=>切削、研磨金属製品も選別可=>ゴム、プラスティック製品の自動選別
と対象品を拡充していき、より多くの方、マーケットに使って頂けるように対応幅を広げて参ります。
■外観自動検査機
現在外観検査に特化して、その分野のリーディングカンパニーのDECSYS に加え東芝さんのAI
カメラの部署とも新たな取り組みを始めています。
現行の弊社の標準機では対応出来ていないちょっと大き目なプレス品のような製品の表、裏、
側面4面 合計6面の外観検査が出来るような標準機を東芝さんとインドの自動機メーカーと組んで開発中です。
(コンセプトは半自動で良いので価格が安く、外観の自動判定、正しい排出が出来る標準機です)
S.M.L サイズの標準機を用意して、幅広い用途にご使用して頂けるように準備を進めています。
今年のSUBCON の展示会に出展すべく準備を進めています。
■ファスナー部品販売
ファスナー部品も新規の調達を強化、必要であれば選別ハウスを活用、品質保証をした上での
お客さんへの出荷等を今後強化して参ります。
FORTUNE CROSS においては販売強化、コスト低減、品質向上の為の取り組みを実施して
参ります。今期は多くの新規立ち上げ製品を抱えており、そのスムースな立ち上げ、コスト
低減にはLINE QCの活用 や自動選別機能の強化が必須となります。
量産生産工場を持っているある種苦しみがNANOの製品開発意欲を湧き起こしてくれている
と言っても過言ではありません。
量産工場の持つ共通の苦しみを共有できるからこそ、本当に必要な物、サービスが提供できる
という強みを生かしNANO 自身の成長とFORTUNE CROSS の業績への貢献にしていきたいと思います。
■スタッフ・チーム・パートナーとの連携強化
参加メンバーのレベルアップも欠かせません。
より自動化に要望に応えられるような人財の育成、新しいより強いパートナーとの協業など
を通して、より完成度の高い、でもコスト競争力のある製品、サービスを提供できる企業に
なっていきたいと願います。
■さいごに
昨期はTRIGOさんとの協業でラヨン地区に選別ハウスを出すことが出来ました。
設備の稼働が充分に出来るように営業サポートを強化して参ります。
インドネシアのPT RHEIMA AUTOPRESISI のサポート、ベトナムでも新規選別ハウスの立ち
上げが出来るかも知れません。インドでも主要顧客がもしインドで現地法人を設立する
場合は品質保証面のサポートを弊社へ任せて頂けるという話も頂いています。
それぞれのお客様が本当に必要としているものを出来る限りの普及価格で提供できる標準機の
開発を強化しながら沢山の潜在需要をしっかり掘り起こし、量産工場に取って必須となってくる
自動選別、品質改善というフィールドでNANOが多くのお客様に役立てるようになるように努力を
続けて参りたいと思います。
今後共ご支援、ご協力、ご要望を何卒よろしくお願い致します。
NANO SEIMITSU
代表 大石 修寛